2011年7月9日から9月30日までという長い期間、大分市上野の森にある大分市美術館で開催されていた「テオ・ヤンセン展」に最終週の最後の土曜日の夕方に行ってきました。
会期も終了間近という事で、周辺道路も館内も大渋滞との情報だったのですが、閉館寸前だったので駐車場にもスムーズに車を停められ、館内もそんなに混雑していなくてラッキーでした。
館内に入ってまず目に入ったのが県内の高校生が作ったビーチアニマルたち。
なかでも一番目についたのがこちら。
出身校である大分県立鶴崎工業高等学校の産業デザイン科の生徒たちが作ったものです。
周囲がちょっと厳ついビーチアニマルたちばかりだったので、かわいらしい雰囲気についつい笑顔になってしまいました。
さて、いよいよ会場へ。
まず目に飛び込んでくるのが白い砂浜に並ぶビーチアニマルたち。
「海から森へ -from the sea to the forest- 」というテーマのもと、展覧会場は「海」「命」「森」の3 つのゾーンで構成されています。この砂浜は「海」のゾーン。
サラサラとした砂です。
砂浜の中には靴のままでも裸足でも入る事ができるようになっていますが、みなさん靴を脱いでいました。
子どもたちが走り回っていてとても楽しそうでした。
壁にずっと続くこの線は水平線・地平線を表しているのだそう。
水平線・地平線を辿っていくと、大分市があります。
続いて、「命」のゾーン。
このゾーンではStrandbeestが誕生する過程を知る事ができます。
Strandbeestはほとんどプラスチック製のチューブでできているのですが、この「命」のコーナーにはたった一つだけ、木製のStrandbeestがいました。
なんだか印刷機を思い出してしまいました。
続いて「森」のゾーン。
窓からは美しい上野の森の緑。その森の中にも、Strandbeestたちが森の風を食べています。
まさにテーマ通り海から森へ。
両側の壁には木の枝や…
松ぼっくりなど。
すごい数です。
「森」のゾーンでは1時間ごとにStrandbeestが実際に歩くデモンストレーションが行われていて、この日最後のデモンストレーションを見る事ができました。
歩くのはStrandbeestの中で一番の最新作、アニマリス・モデュラリウス。
背中の上の羽をバタつかせ、ペットボトルのお腹にたくさんの空気を食べて、歩き出すStrandbeestはちょっと怖かったです。
お腹から突き出ている触覚に障害物があたると反対方向に動きを変えて、水を感知すれば逆方向へ歩き出す。
とっても繊細な生き物でした。
「森」のゾーンを出て再び「命」のゾーンへ。
壁一面、水の入ったペットボトル!
ラフスケッチの描かれた黒板のテーブル。
まるでテオさんの工房に紛れ込んだような気分になります。
こちらがテオさん。
せっかく大分市に滞在されていたのに、滞在期間中にお会いする事ができず残念でした。
チューブの壁を通り抜けて、Strandbeestたちとはお別れです。
とっても楽しかった!
写真や動画を自由に撮れるのも写真好きには嬉しくてたまらない展覧会でした。
美術館の外に出ると、外は夕暮れ。
電球オブジェと黄昏のグラデーションがなんとなくマッチしていて、シャッターを切らずにはいられませんでした。
■テオ・ヤンセン展(Flickr)
http://www.flickr.com/photos/kun2007/sets/72157627622593031/
初めまして、「テオ・ヤンセン」で検索して参りました。私は最後の日曜日に行きましたが、車は山の下まで数珠つなぎでした。家族を誘いましたが結局ひとりで見に行って正解でした。砂場には靴で入れるし、写真は自由だし..
リンクを張らして頂きました。不都合があればご連絡ください。
では