AdonitとEvernoteがコラボしてできたJot Scriptを購入したので使用感レポート。
iPad用のタッチペンはいただいたりして何本か持っているのですが、どれもペン先が太く、プニプニとしたゴム製で狙った位置に線を描くのは至難の技。
Webサイト制作でサイトのラフを描いたり、アイデアをスケッチしたり、イラストやロゴの下書きをするのにiPadを使ってスキャン作業を省きたい!という思いが強くなってきて、自分にあったタッチペンを探してみました。
iPadでのイラスト描きにペンタブレットほどの機能は要求していないのですが、もう少しペン先が確認ができて固い感触のものが欲しい。
そんな時ちょうどタイムリーに出版された本がありました。
「デザイナーとクリエイターのためのiPad+iPhone」。
iPadでイラストを描くことで有名な作者のNecojitaさん自身が実際に使ってみて詳細な使用感が書かれたスタイラスペンの紹介をしている中から、Jot Scriptを購入することにしました。
日本への入荷と同時にすぐに在庫切れになるようで、購入しようと決めた時もAmazonのJot Scriptは在庫なし。
結局、Evernote marketから購入しました。
お値段8,280円!
高い…。
もう少し安ければこんなに悩んで調べ尽くして買ったりしなかったと思います。
Evernote marketで購入すると送料がかかるので少しでもお安く購入したい方にはAmazonでの購入をオススメします。
ゴールデンウィーク後半の始まる前日5月2日金曜日にポチって、届いたのは連休明けの7日の水曜日。
技適マークがすぐに剥げそうな感じで、とても剥ぎたい。
iPad用の通常のタッチペンは静電式のものが多いようですが、こちらは単四電池1本を利用して電気を利用になります。
電源入れないとまったく使えません。
Bluetooth4.0を使ってiPadやiPhoneと接続するとさらに精度が上がり、対応アプリであればパームリジェクション機能も利用できます。
冬になるとまったくタッチパネルが反応しないくらい指先が乾燥するので救世主になりそうです。
届いた時点ですでに乾電池がセットされていて、通電しないように挟まれていたビニールを取り除くと使えるようになります。
ペン先の素材は熱可塑性ポリマー樹脂。
直径1.9mmでボールペンのように固くて細い書き味です。
使用テストとして、Jot Scriptに最適化されたEvernoteのPenultimateを使ってみました。
まずはiPadとJot ScriptをBluetoothで接続します。
Bluetoothを利用できるようにしておき、Penultimateを起動して左上のアカウント名から一般設定を開きます。
「Jot Script Evernote スタイラスペン設定」をタップ。
アプリがスタイラスペンの検知を始めるのでJot Scriptの中央部分にある起動ボタンを押します。
緑のランプがつけばOK。
しばらく待つと接続完了。
接続が成功すると完了画面が表示され、テストで書き込みができるのでまずは試し書き。
少し軌跡は遅いですが、ゆっくり丁寧に書けば気にならない感じ。
設定画面に戻り、「手首の位置」をタップし、手首の角度、右利きか左利きかを選択するとさらに精度が上がります。
同じく設定画面にある「リストプロテクション」をオンにすると紙のように空いている方の手をiPadに置いたり、ペンを持つ手をiPadに付けたりしても反応しなくなります。
これは便利。
ペンで書く時はどうしても手を付けなければ書けないので、この機能が1番欲しかった。
Penultimateで描いたウサギ。
パームリジェクション機能があるので描きやすかったのですが、レイヤー機能がない、ペンの太さが指定されたものしか使えない、指定の色以外使えないという3点が残念なところ。
イラストというよりメモ帳として使う分には快適なアプリでした。
Jot Scriptに最適化されているだけあって、色々使ってみたアプリのなかで1番使いやすかった。
Procreateで雑に描いたネコ。
Adonitに対応しているアプリだから使えるかな?と思っていたのですが、Bluetooth接続はできるのですが残念ながらパームリジェクションは使えませんでした。
元々パームリジェクション機能がなかった。
パームリジェクション機能がないのでティッシュを右手の下に敷いて描きました。
レイヤー機能が使えて、色もペンのタッチや太さも自由に変更できるのでイラストを描くのにはこのアプリが今のところベストな感じ。
Dropbox、iCloudに作成したイラストのJPEG、PNG、PSD、procreate形式で書き出しが出来るのもイラストの下書きツールとして嬉しい機能。
作成中の動画記録も撮れる機能があるのには驚きです。
同じAdonitから出ているJot Touchを使えばショートカットキーで取り消しとやり直しの機能が使えます。筆圧感知機能はまだ搭載されていないようです。
ZenBrushでサラッと描いたネコのシルエットイラスト。
墨画が楽しめるアプリ。
墨の濃淡で表現できるのが楽しい。
Jot Scriptにも対応していて、Bluetoothで接続でき、パームリジェクション機能も使えます。
Jot Touchを使えば筆圧感知機能を利用した筆の太さが表現できます。
作例はありませんが、SketchBook ProはJot Touchを選択すればJot ScriptとBluetooth接続できました。
パームリジェクションが使えないのでこちらもティッシュ必須。
ペンタブレットは使ったことがないのですが、Jot Scriptにペンタブレットの機能や期待は持たない方が良いのかな?と感じました。
あくまでタッチペンの延長上にあるので、そこを理解した上でのご購入をオススメします。
がっつりペンタブレットでイラストやデザインはせずマウス派の私には、イラストの下書きやデザインラフに利用しようと思っていたのでベストなスタイラスペンになりました。
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